なめらかで口溶けの良いたまごプリン、美味しいですよね。
食べたくなったら近くのコンビニに行けばすぐに買えるものですが、自宅でも簡単にとても美味しく作ることができるんですよ。
私自身もたまに作るのですが毎回その美味しさに自分で満足するばかり。
コンビニでデザートを買うとき、プリンが並んでいるところは素通りするようになってしまいました。
家庭でいつも作っているという人にも絶対おススメしたい卵プリンのレシピです。
たまごプリンの作り方のコツでキーポイントになるのは卵で、その性質上調理の仕方に注意しなければならないことがあります。
そんなに複雑でむずかしいことではないのですが、これを誤ると食感や香りに大きな影響が出て本来の美味しさが損なわれてしまうのです。
これは卵を使う料理にも共通することなので家庭でもよく作られる卵料理のレシピを例にあげて説明していきたいと思います。
ゆで卵の茹で時間は正確に 卵料理は加熱しすぎ厳禁
ゆで卵を食べたときたまご独特の硫黄くささを感じたことがあると思います。
これは白身の中に硫黄を含むアミノ酸がありそれが加熱し過ぎによって分解されることによって臭うものだそう。
加熱し過ぎは香りが悪くなると同時にゆで卵の黄身と白身の間が黒く変色してしまい見栄えも悪くなってしまいます。
茹でるだけという単純なレシピですが加熱時間一つで味がかわってしまうのでしっかりを時間を計って美味しく仕上げましょう。
ゆで時間は卵の大きさでも多少誤差がありますが固ゆでたまごにする場合「水から茹でて沸騰したら8分」が目安。
茹で上ったらそれ以上火が通らないように冷水につけましょう。
うまく茹で上っていれば硫黄臭もなく黄身の外側が黒くなっていることもないはずです。
茶碗蒸しで「す」が入らないようにするには温度管理をしっかり
茶碗蒸しを作るとき一番多い失敗はたまご生地の中にぽつぽつと「す」と呼ばれる気泡が入ってしまうことではないでしょうか。
これは茶碗蒸しを蒸す時の温度が高過ぎることによるもので、生地の中に気泡ができ口当たりが硬くなったり滑らかなものではなくなってしまいます。
これを防ぐためには蒸す温度をしっかり管理するしかありません。
茶碗蒸しを蒸すときの適温は80度から85度が最適。
80度から90度と言われることも多いのですが出来るだけ低く温度を保つことでより滑らかな舌触りになります。
蒸し器を使わず電子レンジで簡単に作る方法もありますがこれだと、仕上がりにムラができやすくなってしまうのでおすすめできません。
全卵に黄身をプラスでワンランク上の味に
お店で卵料理を食べた時に卵の味の濃さに驚いたことはありませんか?
和食店で玉子豆腐、イタリアンのクレームブリュレなどお店によってレシピは違いますが大抵の場合、全卵に黄身を足し卵の味を濃くしています。
卵は白身より黄身ほうが味や旨味が濃厚なので全卵に黄身を足すことで卵の味を更に強調できるのです。
また料理の仕上がりの色も黄色が濃くなり見た目も卵料理らしく鮮やかに仕上がります。
この方法は卵だけを単純に炒めたり焼いたるするレシピにはあまりおススメできませんが卵と他の素材を組み合わせる料理にはおすすめの方法。
スポンジケーキなども全卵でつくるレシピが多いですがその全卵のうち、一部を黄身に置き換えることで味が濃厚になりお店の味に近づくことができます。
自宅でも簡単!玉子、牛乳、砂糖で美味しい蒸しプリンのレシピ
上記に上げた3つのコツをフル活用させてなめらか美味しい蒸し卵プリンを作ります。
作り方は簡単で作業時間は賞味10分ほど。
レシピも単純なので慣れればササッとつくれてしまうようになりますよ。
まずは材料です。
8人前
たまご 5個(全卵4個+卵黄2個)
牛乳 500cc
砂糖 160g
たったこれだけの材料ですが正確に作れば驚くほど美味しいなめらかなプリンを作り出すことができます。
お好みでバニラエッセンスなどを生地に数滴足すなどアレンジも可です。
作り方
卵と砂糖を混ぜ、それに牛乳を3回に分けあわせていきます。
こし器で一度こし、カップにいれ蒸し器にセット。
カップの形状や大きさにもよりますが80度から85度で30分蒸してから冷やして出来上がりです。
後はカラメルをかけて召し上がれ。
カラメルの作り方↓↓
プリンを作る作業自体はとても簡単ですよね。
しかしこのレシピの重要なところは先ほども申し上げた3つのコツ。
これを守らなければ最高に美味しいプリンはできません。
3つのコツを一つずつ説明していきたいと思います。
蒸し温度は徹底管理
蒸し器の中の温度は80度から85度に保ちます。
適正な温度帯が狭いので温度計で測りながら蒸すのがおすすめ。
私はいつも蒸し器の蓋の隙間から温度計を差し込んで計っていますが、これは
温度計を蒸し器に刺しっぱなしにすることで隙間から熱を逃がし蒸し器の温度が上がりすぎないようにする意味も兼ねています。
火加減をうまく調節して蒸し器内の温度を80度〜85度に保つようにすれば蒸し上がりまでほかっておいても大丈夫です。
料理店では温度をコンピューターでコントロールできる蒸し器があるので簡単ですが、家庭では温度計を使うしかありません。
始めは根気よく温度計を見つめていただけたらと思います。
様子を見ながら蒸す時間を決定
プリンを滑らかに仕上げるためには蒸し時間も重要ですが、プリンの生地を入れるプリンカップの大きさによって蒸し時間はかわるので自分で判断するしかありません。
蒸し上がりの目安はカップを揺らしてみて表面がゆるやかに波打つようなること。
波が立つということはまだ完全に火が通っていないということですが、蒸し器から出しても余熱で火が入るのである程度、生の状態で蒸し器から取り出すのがベストです。
蒸す温度を低めに設定しているため始めは思ったより時間がかかると思うはずです。
蒸し時間がはっきりしない場合は、ある程度蒸したらプリンを一つ取り出して揺らしてみましょう。
まだだなと思ったらまた蒸しなおせばいいのです。
私の今までの失敗経験は全て蒸しすぎでした。
半生を恐れてどうしても蒸しすぎてしまうのです。
余熱は思ったよりも火を通す力が強く、少し早ぐらいで蒸し器から取り出してしまうのが調度いいよう。
材料や作り方が簡単なので何度か試してタイミングをつかむのもありだと思います。
黄身を足しておいしさプラス
これはこの3つのコツの中で一番簡単ですよね。
お好みで黄身の割合を加減してもいいでしょう。
クレームブリュレなんかは普通のプリンより黄身の割合が多く牛乳も一部生クリームに置き換えて、油脂の多いリッチなテイストにしているものです。
この蒸しプリンのレシピと同じ作り方でできるので是非やってみて欲しいところ。
材料は牛乳のうち200ccを生クリームにし、卵に黄身を1〜2個をこのレシピに足せばオッケーです。
出来上がったらカソナードを上からふりかけバーナーで炙れば完成。
カソナードはフランス産がおすすめ
いろんなお菓子作りに使えます↓↓
カソナッド(カソナード) 750g 高級砂糖 フランス産
黄身だけを多く使うので卵白が余ってしまい使い道に困るところですが、これをうまく利用する方法は後日紹介します。
美味しい蒸し卵プリンのレシピ、いかがでしたか?
3つのコツをうまく作用させれば本当においしいプリンが出来上がります。
一口食べれば香り、滑らかさの違いがわかるはず。
うまく作れるようになると病みつきになりますよ。