中国映画「ココシリ」あらすじや秘境撮影の舞台裏

中国映画「ココシリ」についての紹介記事です。

この映画は中国の秘境が舞台ですが、あまりの臨場感で腰が引けてしまいそうになるほど秘境の危険さを感じました。

家にある小さい画面で見たのですがこれほど引き込まれる映画も珍しいと思います。

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中国映画「ココシリ」の情報

原題;可可西里
監督:陸川
上映日時:2004年
収録時間:85分


映画「ココシリ」のあらすじ

北京から来たジャーナリストのガイがココシリに取材にやってきた。彼の目的はチベットカモシカを密猟者から守るために活動しているパトロール隊を取材すること。パトロール隊の隊長•リータイに怪しまれるもガイはパトロール隊に同行することになる。リータイはパトロール隊の一人が密猟者に殺害されたことを期に出動し平均海抜4700メートルの大地を行く。居場所がはっきりしない密猟者たちを捜し、まず見つけたのは何百という皮を剥かれたチベットカモシカの死体。リータイとパトロール隊は怒りを押さえながら死体を片付け引き続き密猟者達を追うと密猟者の一味を発見し、捕らえることに成功。剥ぎ取った毛皮の在処を聞き出し奪回することに成功する。しかし密猟者の頭領は未だ捕らえられず引き続き探す。しかしこの時パトロール隊の置かれている状況が悪化、捜索の要の車が泥にはまり、燃料もそこをつく。食料も残りわずかな上大雪で行く道は閉ざされてしまった。隊員も負傷し引き返して病院へ送らなければならずパトロール隊は分担して行動することになる。リータイとガイは身動きの取れない隊員達をよそに更なる奥地へ密猟者を追っていきついにその親玉に追いつく。しかしリータイは密猟者たちに撃たれてしまう。

映画「ココシリ」の感想

映画の始まりから最後まで息を飲みながら見ていた自分に気づいたのは最後のスタッフロールが流れ始めたときでした。

映画とわかっていてもものすごいリアルさで、登場人物が直面する死と隣り合わせの危機感はヒシヒシと伝わってきました。

あまりの臨場感のため映画ではなく密猟取り締まりの密着ドキュメントと言ってしまっても通じるかもしれません。

中国の奥地の秘境のような場所であるココシリで密猟が行われていたことがテーマとなっている映画ですが、舞台となっている場所も密猟や取り締まるパトロール部隊のことは日本で私達が生活している中ではあり得ないできごと、いってみれば次元が違います。

しかしこの映画を見ていると自分もココシリに行ってみたくなるほど、興味が湧いてしまいました。

どれだけ厳しい自然環境のなかでこの物語が生まれたのか身をもって体験してみたいという欲求さえおこりました。

また映画の中のパトロール部隊は正義ですが、正義が最後は勝つというような甘い考えは通用せず、たとえ正義であっても大自然や敵によって打ち負かされるという厳しい現実も改めて感じました。

ココシリの無情な自然環境のような強い力の中では正義、もしくは悪は全く無力だというのは現代の文化社会にも通じるところかと思います。

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映画「ココシリ」の元になった事実

映画の舞台となっているココシリは中国の青海省玉樹蔵族自治州西部にあり現在は原始生態環境保存が確保されている自然保護区。中国のなかで面積、海抜ともに最高、野生動物も豊富に生息している秘境です。

1985年以前のココシリでは100万頭のチベットカモシカが生息していたもののカモシカ毛の価格の上昇により大量の密猟されていました。そこで1993年よりココシリ地区の住民達が立ち上がりパトロール隊を結成、密猟者の取り締まりをはじめたのです。しかしここから前後5年の間にパトロール隊隊長2名が犠牲となっています。


秘境ココシリでの撮影の舞台裏事情

お厳しい環境の中で撮影されリアルな自然との戦いも描いている「ココシリ」ですが、映画が撮影されていた時のスクリーンに写っている意外の部分はどうなっていたのでしょうか。
撮影隊やキャスト達の舞台裏で起こっていた事情を紹介します。

1.蚊やハエといった虫達が撮影隊を容赦なく襲い睡眠中にも羽の音がうるさいため目を覚ますのではなく蚊に刺されて目を覚まさせられていた。そんななか冷雪役の女優•趙雪瑩は生物の命を尊重し一切蚊を殺さなかったという。

2.ココシリの厳しい自然環境下での撮影はスタッフが倒れることがよくあった。

3.映画のリアル感を出すために起用されたプロの俳優はたった3名のみ。

4.ズボンを脱いで川に入り密猟者たちを追うシーンは海抜4800メートルにある川で撮影された。五日間を費やし実に30回にもおよぶ氷点下に近い水へ入ったことにより俳優たちは撮影後立ち上がることができなくなり足の感覚もなくなったという。

5.パトロール隊の一員•劉棟が砂に飲み込まれるシーンの撮影のための準備期間は1週間を要し9つの穴を掘った。実際に俳優を砂に沈め2分以内に助け出すという計画で撮影されたが俳優はそれでも撮影後に意識を失った。


映画「ココシリ」が無料で見れるオススメのサイト

映画「ココシリ」は中国で数多くの賞を獲得したすばらしい作品ですが日本のビデオレンタルショップに間違いなく置いてあるかといえば、そうでもなさそう。

最悪全く置いてないか、もしあったとしても人気タイトルのように数十本並んでいるわけではなく、おそらく1本、多くても数本しかないかと思います。

でも動画サイトならあります。

私が知る限りビデオマーケットという動画サイトしかありませんが、ここなら無料で「ココシリ」が視聴でき、初めて利用するための登録料も初月無料ですからココシリを見るだけならお金はまったくかかりません。

またビデオマーケットは他にも数多くタイトルをそろえているので登録初月中にいろいろ見ることもできます。

映画「ココシリ」を見るならいくつもレンタルビデオ店を探しまわるより確実なネットサイトをオススメします。

以上内モンゴルの草原からでした。

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