華流ドラマ女優の大御所スンリー主演のドラマ「月に咲く花の如く」が日本で放送されるので紹介します。
中国製ドラマの中でも長編といえるタイトルですが始めからトバしていくようなストーリーのうえ視聴者の想定の裏をいくような流れになってます。
見る人は気合い入れないとストーリーについていけず内容をのみ込めなくなりそうです。
「月に咲く花の如く」ドラマ情報
日本初放送
放送日:2018年8月1日より
話数:74話
チャンネル;チャンネル銀河
キャスト:スンリー、ピーターホー、チェンシャオ
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「月に咲く花の如く」簡単なあらすじ
大道芸や詐欺を繰り返しながら養父と共に旅をしてきた周瑩は詐欺のためにある商人の家に住むことに。
もともとはお金をだまし取るために逃げ出し街を後にするつもりだったにもかかわらず商人の家で読み書きから商売の勉強を始めた周瑩は商人の若旦那•呉聘に気に入られ結婚します。
しかし呉聘はすぐに何者かに殺され、ひとり商家に残された周瑩。
夫殺しの濡れ衣を着せられながらも潔白を証明した周瑩は亡き夫の意思を継ぎ一家をしょって立つ決意を固めます。
人を騙すことしかやってこなかった周瑩が街の商売敵たちをよそに一家をまとめあげ商売を成功させていき、夫を殺した真犯人を見つけ出し無念を晴らします。
「月に咲く花の如く」 感想(ネタバレ有り)
「宮廷の諍い女」や「ミーユエ~王朝を照らす月」、に続きスンリー主役のドラマがまた日本に行きましたね。
これまでは宮廷ドラマが多かったスンリーですが、今回はガラリと変わり商売人として登場と、商人といえば男性が多い中、どんな役柄を見せるのか楽しみでした。
「月に咲く花の如く」のスンリーの役柄である周瑩は清の時代に実在した商人で、中国では現在有名なアリババ集団のジャックマーと比べる人もいるほど凄腕の商売人だったそう。
しかしストーリーでは始めから商売人というわけではなく、もともとは大道芸をしながら旅歩き、ときには詐欺だって働くどちらかというと裏の道をいく女性でした。
でもそんなアウトローな人がいざ何かやろうとするとてつもない才能を発揮したり、常人には考えつかないような発想ができたりするものですよね。
今回スンリーが演ずる周瑩も素行は女性らしくはないけれど現代でいう仕事もできてキレイ、そして人間的にとっても魅力的な人物です。
商売で成功してく過程でそれを誇示するようなことなく周りも巻きこみ成長してく。
先輩だろうが部下だろうがとにかく圧倒的な発想力で納得させ仲間たちとともに商売を成功させていきます。
こんな男顔負けのバリバリ仕事のできる女性なんで、その素行もとても女性らしいとはいえずずかずかと歩いたり椅子にしゃがみ込んで座ったりっていう男のようなしぐさもくすっと笑えてドラマの見どころの一つだったかと思います。
しかし今回のこのドラマ、皆さんの中にもドラマを見ながらある程度ストーリーの先を予想する人がいるかと思いますが、この「月に咲く花の如く」では序盤からそれを裏切られます。
というのは最後まで登場しそうなキーパーソンであり周瑩の最愛の旦那•呉聘が意外にも序盤でフェードアウトしその後は一切登場することはないからです。
どんなドラマでもキーになるキャラってオープニングテーマ中によく出てくるので印象に残りますよね。
今回のドラマでも主役のスンリーが歌っているオープニングテーマ曲「忘不掉」の曲に合わせて主役のスンリー、チェンシャオ、ピーターホーのシーンは違和感なく組み込まれているのですが、それでもクライマックスに残らないばかりか始めのほうのストーリーの華を飾るのみとなっています。
旅をしながら詐欺を繰り返す女性•周瑩と商人の息子が周りの抵抗も押しのけなんとか結婚。
その後は荒波にもまれながら二人で商売を盛り上げていくストーリーなんだろうなと思いきや、なんとそんな平和なあらすじではなくその一家に生き残るのは周瑩だけという悲惨な状況に。
さらに呉聘の父親、商人一家のあるじ役である怒鳴り声がハンパない役者さん(チャン•チェングァン)も中国ではかなり有名な俳優さんであるにもかかわらずピーターホーの死と同じ頃に投獄死という意外な末路をたどります。
添い遂げる感じだった旦那•呉聘とビジネスの中核であり一家をまとめあげていた義父に先立たれるという急展開に私は完全に虚をつかれましたが、それだけで終わりはしませんでした。
周瑩が旦那殺しの罪を着せられ池に沈められるというさらなる急展開があったのですから。
主人公ですからその後どうにか助かるわけなんですが、大道芸と詐欺しかやってきていない周瑩がどうやって一家に戻りビジネスを切り盛りしていくか、そしてそれ以前に自分に着せられた殺人の罪をどうやって疑いをはらしていくかはかなり面白いところでした。
話を変えてこのドラマのラブストーリーの要素について掘り下げたいと思います。
この「月に咲く花の如くでは」序盤で主人公は最愛の人に先立たれてしまうので、その後の第二の夫候補とどうなるかというところが重要になってきますよね。
ストーリーでは周瑩は寡婦を貫く意思が固いのですが、それでもチェンシャオ演じる沈移星の詰め寄りに心が動かします。
商家の主になるために、別の人と再婚をしないという誓いを立てさせられる場面もありましたが、移星といい雰囲気になってしまい次の展開がどうなるか見ていて気になりました。
史実の周瑩を調べたところ、呉聘に嫁いだ後は再婚することがなかったようですがドラマですからこの史実を曲げてストーリーを組んでいるっていうこともありえますからね。
仮に史実にそって再婚することはなかったとしても、二人の絡みは続くのは間違いないですからその過程と結末は面白い場面であることには変わりないです。
もしかしたらどんでん返しがあるかもしれない二人の関係も「月に咲く花の如く」の見どころの一つといっていいでしょう。
「月に咲く花の如く」を見るには
日本初放送であり今のところ銀河ドラマチャンネルのみ視聴できます。
DVDとかは後発で出るんじゃないでしょうか。
動画サイトでも最終回まで放送して間もなくアップされるはずです。
銀河チャンネルはスカパーに加入してどうぞ。
とりあえず「月に咲く花の如く」の前半はこんなかんじでした。
ドラマや映画の面白さって視聴者の意外さをつくところにあるかと思いますが、「月に咲く花の如く」ではそれが見事に私のつぼをついていましたね。
しかもそれは前半よりも中盤、特に後半がかなり激しく2次曲線的に面白さは上昇します。
無駄に長いわけではない全74話であるということは間違いありません。
内モンゴルの草原からでした。