中国は偽物王国だと聞いたことがありますが最近それを実感する出来事がありました。
内モンゴルにある自宅近くに牛丼屋でおなじみの吉野家によく似たお店が開業したのです。
外観がほぼ吉野家
そのお店を発見した時は何の気無しに街を歩いていた時です。
遠くからあの吉野家特有のオレンジ色の看板が目に入った時はとっさに吉野家を連想しました。
「こんな中国の辺境の街にも吉野家ができたんだ」
私はちょっと嬉しくなってしまったほど。
しかし近づいよく見てみると実は吉野家ではなかったのです。
外見はほぼ一緒でパッと見ただけだと吉野家そのものなのですが看板の文字が「吉野家」ではなく「吉食客」。
やられた、と思いながら中国の偽物事情を改めて思い知らされました。
中国にも吉野家はあります
実は吉野家は日本だけでなく海外にもたくさん出店していて中国にも結構あります。
上海や北京などの大都市には何件もお店をだしていて街を歩いていてもよく見かけるほど。
現地に駐在している日本人もそうですが中国人にも人気のようで繁忙期ではお店が賑わっています。
しかし私の住む内モンゴルの街は小さく人口も少ないので中国料理以外のお店はまだまだ少なくマックさえもまだありません。
なので吉野家ができたと勘違いした時はちょっと驚きました。
↓↓↓中国の吉野家
メニューが中国バージョン
中国の吉野家は日本のそれのメニューとは少し違います。
基本の牛丼はほぼ一緒なのですがそれ以外のメインメニューやサイドメニューが中国は豊富で、たくさんのメニューから選びたがる中国人の意識を汲んで構成されているのでしょう。
特に目につくのは鶏肉が使われた丼や牛丼に人参やブロッコリーなどカラフルの野菜がトッピングされているもの。
またサイドメニューやセットメニューにある茶碗蒸しも日本ではありあませんよね。
ちなみに生卵は中国人には歓迎されないので見かけることはありませんでした。
牛丼の味はと言うと日本と同じような味付けで美味しく食べれます。
牛肉は日本のお店のようにオーストラリア産ではなくおそらく中国国産のものだと思われますが全く違和感を感じません。
ただ値段は日本より少し高め。
為替の波を差し引いても1割か2割ほど高い値段設定がされています。
「吉野家」もどきの「吉食客」
私の住む街に最近オープンした吉野家もどきの「吉食客」と言うお店。
ほぼ、というか完全に吉野家を意識した外観ですよね。
このオレンジ色はあからさますぎです。
これは訴えられたら即閉店パターンですよ。
↓↓↓まさに吉野家もどき
驚きメニュー
それでもこうやって堂々とオープンしているので私も妻と一緒に入ってみました。
メニューにはやっぱり見たことのある牛丼がのっていましたが、その他にも中国でおなじみの豚角煮丼や魚香肉糸丼なんかも。
私は牛丼の味を確かめたくてプレーン牛丼を注文しました。
そして妻はあまりお腹が減ってないと言うことでポテトのSを‥。
「ポテトとかあるの!?」
なんとフライドポテトがめにゅーにのっているのです。
というかよく見てみるとハンバーガーとかも売っている。
中華+牛丼+マック
みたい感じなのでしょうか。
中国恐るべし‥。
牛丼の味は
出てきた牛丼は丼もちゃんとしていてまさに牛丼という感じ。
でも肉の量が少ないのが残念でした。
白いご飯が肉の隙間から見えていて、貧相な牛丼。
食べてみると味は日本の牛丼によく似ていてそこそこだと思いましたが残念なことに肉が煮込みすぎていてパサパサに。
日本の牛丼店でも煮て時間が経ちすぎた肉はそうなりますが、これはおいしくありません。
飲食店の競争の激しさは日本でも中国でも一緒。
私の住むような小さな街でも開店したと思ったら次のお店の改装が始まっていることなんて珍しくありません。
この吉野家もどきもどれだけもつのやら
それとも地元の人々に受け入れられ繁盛するのでしょうか。