中国製クロスステッチキットには縫い終わったら洗わなければいけないものがあるのをごぞんじでしょうか?
これは一生懸命縫ったあとの最後の仕上げとなりますがここではそのやり方を紹介。
クロスステッチの洗い方からアイロンのかけ方まで写真付きで詳しく説明します。
洗わなければいけない中国製クロスステッチキット
中国製のクロスステッチをやったことがある方はわかると思いますが、糸を縫い付ける布地は真っ白ではなく、どこにどの色の糸を縫うか一目見ればわかるようにマス目ごとに塗料や番号がプリントされています。
↓↓↓このように元の真っ白い生地に塗料が印刷されています
これは縫う時には便利なのですが、縫い終わって見てみると糸の隙間から塗料が見えてしまって完成品の見た目がよくありません。
なので縫い終わったら必ず洗って塗料を落とします。
そのようなキットに付属している説明書にも縫い終わったら洗って塗料を落とすようと書いてあるはずです。
塗料は水溶性
布地にプリントされている塗料は水につければすぐ落ちる水溶性のものです。
縫っている最中でも布地を濡れた手で触ってしまうとすぐに色がにじんでくるほどデリケートなので扱いに注意しましょう。
僅かに濡れたりするぐらいであれば少し滲む程度なのであまり影響はありませんが、コップの水をこぼしてしまったりしたら色が混ざり合って作業が
大変困難になってしまいます。
なのでこのようなクロスステッチは水気厳禁。
油汚れももちろん大敵なので作業するときは手をしっかり洗ってしっかり拭くことをおススメします。
洗わないタイプのクロスステッチも
中国製クロスステッチキットの中には洗わずに縫い終わったらそのまま完成とするものもあります。
このようなタイプのものも縫い付ける糸がわかりやすいように塗料や番号がプリントされているのですが洗っても落ちませんが、完成しても視覚的に影響のないようにうまく色づけがされています。
洗わないタイプのものは部分的にしか糸を縫い付けなくてよい図案に多く、付属の説明書にも縫い終わったら洗うとは書いていないはずです。
このクロスステッチは洗わないもの↓↓↓
この図案は魚と漢字の部分しか縫わないタイプで他はすべてプリントされているので洗っても色は落ちません。
クロスステッチの洗い方
洗うタイプにプリントされている水溶性の塗料は簡単に落ちてくれるので洗い方はそんなに難しくありません。
まずはクロスステッチが浸かるぐらいのぬるま湯(30度くらい)をため(私の場合はお風呂に)、クロスステッチをつけます。
10分ほどすると塗料が水に溶けてくるのでゆっくり手で布地をすすぐと水が塗料で真っ黒になるはずです。
↓↓↓こんなに真っ黒になります!
布地を水からあげ、汚れた水を捨てて再びぬるま湯をためてすすぎます。
↓↓↓2回目のすすぎでもまだまだ水は濁ります。
すすぐ回数はクロスステッチキットの大きさと水の量にもよります。
塗料が落ちた布地は完全に白色になるはずなので色が布地に残っていればまだすすぎ足りないということです。
↓↓↓3回目ではすすいだ後はだいぶ水の透明度が増してきます。
このクロスステッチキットの場合は5回すすぎました。
最後はすすいでも水は透明のまま。
布地にも塗料は残っていないことが確認できるまですすぎます。
↓↓↓5回目の様子
水気をとる
水でべたべたのままだと乾きにくいのでタオルで水気を取ります。
写真のようにタオルをきれいなテーブルの上に並べその上に布地を置きクルクルと巻いてタオルに水を吸わせましょう。
↓↓↓タオルを敷き詰める
↓↓↓布地を広げておく
↓↓↓巻いていく
タオルは色落ちしず吸水するものであれば使い古しでも何でもよいです。
この図案は大きいのでタオルが何枚も要りました。
アイロンをかける
布地は綿製なので洗ったあと乾かすと多少しわが寄ってしまいますから、気になる方は乾いた後にアイロンをかけましょう。
↓↓↓タオル越しでも十分伸びます
布地の下に乾いたタオル、上には硬く搾ったタオルを敷きその上からアイロンをかけていきます。
温度は中温で問題ありません。
タオルが乾いてくるとしわが伸びにくくなるのでその都度タオルを濡らしましょう。
今回洗った図案は1.6m×0.7mと大きいもので中国では完成品が30万円以上で取引されることもあるものです。
大きいサイズのクロスステッチキットはあまり売られていないため手に入りにくいですがヤフーのネットショップでなら購入することができます。
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ストア:チャイナ・クロスステッチキット