人々はこんな時にシャーマンに頼る 中国内モンゴルで出会ったシャーマンの役目

誰でも困ったときや悩んだ時は家族や友達、職場の同僚などに相談すると思いますが中国内モンゴルではちょっと特殊な人に頼ります。
それはシャーマン。
もちろんこちらの人でも家族や親戚に相談を持ちかけることはありますがここぞというときはシャーマンの元に赴くのです。

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シャーマンに頼むこと

シャーマンが受け付ける相談や悩みは多種多様。
ここでは私が知っている一部を紹介します。

・日取り決め

シャーマンに冠婚葬祭や商売のことなどいろいろな人生の転機に関わることを行う日時を決めてもらいます。
シャーマンに聞いた良い日に行動を起こすことで始めから終わりまで良い方向に進ませることができるよう。
日本にも結婚式は友引に行うなど習慣がありますが中国内モンゴルでは日ごとに定められている干支が基本的な指針になっていてシャーマンのもつカレンダーには必ず干支が記されています。

・仲を取り持つ

私の聞いた話では結婚相手の紹介もするようです。
結婚相手を捜している人がシャーマンの元を訪れると適当な人を紹介してくれます。
シャーマンに元にはいろいろな人が相談しにくるので顔が広く紹介しやすいのでしょう。

・病気や怪我を治す

私が知っている2人シャーマンの主な仕事がこれで私も何度か調子の悪い知人を連れて行ったことがあります。
体調の悪い人がシャーマンを訪ねるとシャーマン自身に治療されるのではなく行くべき病院や頼るべき医者、飲むべき薬を教えられます。
またその日時も指定され支持された通りに病院などに行くのです。
シャーマンに相談すればその人に取って良い日、良い医者、良い薬を教えてくれるので効率よく病気や怪我を治すことができるのます。

しかしその人の調子の悪さが疾患や怪我などその人自身が原因でないとわかった場合はシャーマンが直接手を下します。
つまり悪霊や餓鬼などがその人に悪影響を及ぼし体調を悪くさせている場合です。

その人にシャーマンはいわゆる厄払いや除霊といった類いのものを行います。
その場でその人の体調が良くなることもありますが多くの場合それ以降患者自身でやらなければならないことがありこれもシャーマンに教えられます。
それは特定のものを食べたり家にあるその人の体の調子を狂わせている何かを処理することだったり人それぞれのよう。
薬や病院を案内された人はどうかわかりませんがシャーマンによって直接治療され、そのあともこのようなシャーマンの支持どおりに動いた人はみんな良くなっています。
このような魔除けや除霊はシャーマンの本来の能力です。

・その他お願い

シャーマンはその能力に頼らず頼まれごとを引き受けることも。
仲の良い商売をしている友達から売り手を頼まれたり、知り合いの老人からお金にしたい宝石を預かり代わりに誰かに売ってあげたりします。
このようなことは顔の広いシャーマンだからやり易いことかもしれません。
私も顧客を紹介してもらっとこともあります。

シャーマンはのそ能力を活かしたスピリチュアルな仕事をしているようなイメージがありますがそれだけではありません。
生活の中のちょっとしたことでも相談にのるので万屋的な面もあるのです。

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