初めての海外生活のおもしろ体験談と超おすすめな観光スポット紹介 勤務地は世界遺産の絶景をみわたせる日本料理店

中国の日本料理店勤務の求人に応募したら意外にもトントン拍子で採用が決まり海外生活がスタートしました。
始めの勤務地の杭州には3ヶ月しかいませんでしたが、毎日おもしろいことや驚ろくことばかり。
ここでは私の初めての海外生活の体験談の一部分を紹介します

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中国まさかのアパート賃貸事情

海外で働くといったらまず気になるのが住む所ですよね。
日本人が海外に駐在する時には企業側がきれいなマンションを一室用意しておいてくれるはずです。
私の場合も同じで現地に着いたらすぐに案内されました。
しかしそれはきれいなマンションではなく意外にもローカル味あふれるアパートの一室だったのです。
外見が築40年は経っていそうなボロアパートでコンクリートが真っ黒に汚れていました。
外門も怪しげな所にあり夜では真っ暗の中を突き進まなければアパートにたどりつけず安全面も心配です。
確かにそのアパートは勤務地からは近かったです。
でも外見からするととても住みたいとは思いませんでした。
なにはともあれ夜も遅かったので案内人と一緒に部屋の中に入りました。
アパートの部屋の中は外見から想像するほど古くさくはなかったですが、それよりも問題が一つ。
日本だとアパートを借りると部屋はゴミ一つ落ちていないぐらいきれいに掃除さていますよね。
しかし中国は違いました。
まるでさっきまで誰かが住んでいたかのように散らかっているのです。
ベットルームにはいらなくなった服がちらかしてあり、雑誌なども置いてありました。
キッチンにはゴミこそありませんでしたがシンクに汚れがついたままです。
いつ枯れたかわからないような植木鉢もそのまま置いてあります。
外見も中身も環境もあまりにひどくとても気持ちよく住めたものではありません。
妻とも相談し次の日にはマンションを変えてもらうよう申し出ました。

次の日案内されたのが築10年足らずのきれいなマンションで大通りからそのまま入れるようなところです。
オートロックや管理人さんが常時駐在していて安全性も問題なさそうでした。
エントランスや廊下も掃除係がいるらしくきれいです。
「始めからここにしてくれればいいのに。」
と思いながら部屋を拝見。
そしたらなんとここもあのボロアパート同様に物が散乱していたのです。
雑誌やタオルも使いかけがそのままに。
シャワー室もカビがところどころあり、ほこりがそこら中にたまっています。
小銭すら置いてありました。
夜逃げでもしたのかと思うぐらい。

聞くところによると中国はどこもこんなもんだそうです。
借りた人はアパートは片付けずに退室し、仲介業者も掃除しないんだとか。
「中国恐るべしっ!」
と思いつつ結局その一室に決め、掃除に丸一日かけ部屋をピカピカにしてやりました。
新しいマンションだけあって掃除すればきれいなるものです。

天気予報が全部雨マークで心が折れそうに

杭州は天気が基本的に悪いです。
毎日雨、雨、雨。
仕事場への通勤は徒歩15分なので雨は望ましいものではありません。
毎日雨だと外出もおっくうになりますし洗濯物もなかなか乾きません。
日本だと梅雨時期でも一週間に一日は少なくとも太陽が出る日がありますよね。
杭州は違うんです。
二週間分の天気予報が全部雨マークの時があったほど。
これを見た時には何かの間違いだとすら思いました。
本当にそれぐらい天気が悪いんです。
さすがにここまで天気が悪いと気分も陰気なものになってしまいそうです。
しかしこれで驚いてはいけません。
杭州の天気の悪い日連続日数の最長記録はなんと39日。
1ヶ月以上も太陽が出なかったことがあるそうです。

見知らぬ子どもの目の敵にされた

ある日お店の営業中に手があいたので私はお客さんのいる客席のほうへ手持ち無沙汰で歩いていきました。
そしたら突然家族づれの中国人のお客さんの子どもがいきなり後ろから蹴りかかってきたのです。
ビックリして振り向くとまだ10歳にも満たない子どもでした。
そしてなぜか額の真ん中には星マークのシールが。
そして睨みつけるような目で私を見ながら

「お前、日本人だな、悪いやつはブッ飛ばしてやる!」

みたいなことを言ってまた殴りかかってきました。
最初は遊びたくてじゃれているのかなと思いましたがそういうわけでもなさそうで、形相は必死です。
小さい子なので私とは相手にはなりませんが、それでも一生懸命私をやっつけようとします。
結局中国人のホールスタッフがその子を抑えてくれて親の元に帰しましたが私はあっけにとられたまま。
仕事が終わって妻にそのことを話してみたらその子のとった行動の原因が分かりました。

中国のテレビでは毎日のように戦争を題材にしたドラマが放映されています。
その中には日中戦争を描いたものも多く、そんなドラマの中では日本人はもちろん悪い敵です。
私も中国に暮らし始めた時はわかりませんでしたが、仕事を終えテレビをつけるとどこかのチャンネルで必ずといっていいほどそんなドラマがやっています。
しかもそのなかに映し出されている日本人の姿は卑怯でえげつないものばかり。
そしてそんな日本人と戦う中国人は正義のために戦うヒーローのよう。
そしてその頭にはあの子が額につけていたような星マークがついた帽子をかぶり中国軍の象徴となっています。

このようなドラマをまだ見識の少ない子どもが毎日見たらどうなるでしょうか。
間違いなく日本人に対して悪い印象を持つはずです。
子どもの純粋な心には日本人は敵だというように刻まれてしまいます。
そしてちょっと腕白な子なら額に星マークをつけ日本人を見たらやっつけに行かずにはいらないでしょう。

私に置き換えると子どもの頃にテレビで見たアンパンマンでいうところのバイキンマン。
バイキンマンは私たちから見てもアンパンマンから見ても悪い奴であり憎い敵です。
しかしドキンちゃんから見たら愛する家族(家族ですか?)であるはずです。

大人になれば見識も広まり日本に対する見方も変わることと思います。
しかし子どもの頃に染み付いた印象は少なからず将来も影響力をもってしまうのではないでしょうか。
日中関係がなかなか前進しないのはそのせいもあるはずです。
私はメディアの影響力の大きさを感じずにはいられませんでした。

「オレ寿司嫌いだもん」

私の勤務していた日本料理店では中国の現地スタッフが主なメンバーです。
日本だとイタリアンや中華料理が好きな人がそんなお店で働きますよね。
でも杭州では違いました。
日本料理嫌いなスタッフも少なからず働いているんです。
魚の刺身って日本料理に欠かせないですよね。
そんな刺身は中国人では食べない人がたくさんいます。
魚だけでなく生の食肉も食べません。
中国ではどうやら生の魚や肉は汚いという衛生面の考え方があるようです。
中国人キッチンスタッフに「オレ寿司嫌いだもん」と言われた時はショックでしたが後から刺身や寿司が嫌いな人が結構いることがわかり文化や習慣の違いを認識しました。
嫌いというよりも食べ慣れていないといったほうが言いかもしれません。
前は食べれなかったけど日本料理をやり始めてから刺身が好きになったという人も何人かいました。
日本料理が好きになってくれるのは嬉しい限りです。

杭州の絶対見ておきたい観光ポイント

中国観光のツアープランでも上海、蘇州と共にセット旅行になっていることが多い杭州。
中国浙江省に位置し世界遺産に登録されている「西湖」という美しい湖が一番有名です。
私の働いていた日本料理店からも一望することができ仕事の合間によく眺めていました。
「西湖」に霧がかかった姿はまるで水墨画を見ているようで幻想的な気分にさせられます。
普通はいい景色を見ると気分が晴れ「明日からまた頑張ろう」、みたいな気分になりますよね。
でも西湖の場合はその反対です。
心がおちつき感慨深い気持ちになります。
古い歴史のことや故人のことなど過去のことを思い出させるような風景です。
その湖畔も静かで散策することができますよ。
近くに「隠霊寺」というお寺もあり合わせて観光もおすすめです。
杭州の魅力は「西湖」だけではないですが特に行ってほしいと思う観光スポットです。

杭州は上海から高速鉄道で1時間ほどと気軽にいきやすく上海に旅行や在住の方にはおすすめの観光地です。
進出している日本企業の拠点も多いので杭州在住の知り合いを訪ねるのもいいかもしれませんね。
働くのにも旅行するのにもうってつけな杭州。
また行きたいですね。

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