中国内モンゴルの冬が異次元過ぎて車が凍りづけに 寒くても草原の牛達は平気なわけ

寒い冬

内モンゴルというとみなさんのイメージはどうでしょうか。
日本のメディアにも内モンゴルの話題は早々上がってこないマイナーな場所ですが、私にとっては第2の故郷。
日本にいた頃はほとんど感心がなかった馴染みの薄い場所でも、今では「住めば都」です。
そんな内モンゴルの第一印象は、「極寒」。
私の生まれは名古屋ですが同じ冬とは思えないぐらい寒いです。
お隣の国とはいえ日本と同じ感覚でいると大変な目に遭うこともあります。

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うかつに外に出ると命が危ないと感じる

この辺りの真冬の最低気温はマイナス30度前後。
昼間でも気温はマイナス圏内で、風がよく吹き体感温度は更に低くなります。
寒さのため外に出る人は肌をできるだけ露出しないようにしていますが、どうしても顔の一部が冷たくなってしまいがち。
そのためみなさんほおの上のあたりがいつも赤いです。
外に出て鼻から息を吸い込めば鼻の中で水蒸気が凍るほどで、口を覆っているマスクの外側も呼吸に混じる水分が凍って張り付いていきます。
まさに極寒。

冬は冷凍庫いらずの内モンゴル

昼間はある程度気温が上がるといってもマイナス圏内。
特に太陽のあたらない日陰では昼までも気温はそうそう上がりません。
なので日本だと冷蔵庫に入れておく物もその必要はないんです。
特に農村では野菜や肉を貯蔵しておく部屋がありそこにおいておくだけ。
肉はカチカチに凍り、野菜は冷蔵保存で長持ちします。

動物達は平気なのか

内モンゴルでは牛や羊を放牧していますが、冬もその例外ではありません。
冬のマイナス30度に人間は生身ではたえられませんが、この家畜達は耐えているんです。
牛糞も地面に落ちたらすぐ凍ってしまうほどの寒さなのに普通にえさを食べ、歩き寝ます。
雪が降れば牛の背中に積もってしまいますがまったく気にしません。
人間と違って強いんですねー。
体が毛に覆われたり脂肪がついているからなんでしょうがよくこの寒さで平気なんだと感心です。

牧畜業者の話ではこの辺りの牛は寒さに強いのだということ。
牛にも寒さに強い種類とそうでないものがあるらしいのです。
牛の他にも羊、馬、犬、豚、みんな屋外で生活しています。
見ていると勝手にかわいそうと思ってしまいますが、みんな平気のようです。

内モンゴルにはもっと寒いところも

内モンゴルといっても広いのですが私の居るところはどちらかと言えばまだ南の方。
緯度で言えば日本の青森県と同じぐらいで、意外にも北海道よりは南に位置していました。
更に南の方にハイラールという都市がありそこの最低気温はマイナス40度を下回るそうです。
私は行ったことはありませんが私のいる辺りはまだましなのだなと思うしかありません。

初雪はなんと9月

砂漠化が深刻化している内モンゴルですが私の住むところでは雨や雪はある程度降ります。
今年はゴールデンウイークごろまで雪がちらつき、初雪は9月中に見ることができました。
こちらでは降水量が少なく雪が降ったとしてもそこまでは降り続きません。
しかし気温が低すぎて降る雪の最初の一粒が溶けずにそのまま積もっていきます。
ひとたび降ればスキー場にはもってこいのパウダースノーで街も草原も白く染まります。

冬にうかつに洗車すると大変

いつだったか冬のまっただ中、天気も曇りで寒かった日です。
今思えば自分でもあの時よく洗車しようとしたな、と思います。
車にバケツで水を何杯かかけた後、雑巾で拭こうとしたらもうかけた水が凍ってたんです。
雑巾で拭こうにも拭けず、きれいにするつもりが逆に凍りづけになってしまいました。
あれは浅はかでした。
これ日本と同じ感覚で行動し、痛い目をみた出来事のうちの一つです。
結局凍りづけの車は天気がよくなるのを待ち太陽にあてて解凍しました。
寒い日で特に風が強い日はダメです。
飲食店でいうウォークインの冷凍庫室のよう。
しかもコンプレッサーがまわって冷たい空気をどんどん送り込んでいるような状態です。

内モンゴルは外は寒いですが屋内はどこも暖房設備が整っていて真冬とは思えないぐらい快適です。
夏とは違い冬に観光に来る人はあまりいませんが、興味がある人は内モンゴルに旅行にきてみては。

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